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2010年05月19日

だーだー

僕は人にも物にも執着しないように生きてきた。それは喪失への恐れを抱くことを嫌ったからだ。

自己分析をするならば、僕は物凄く臆病な生き物で、裏切られる前に信用しないし、嫌われる前に好きにならない。予防線はくまなく張り巡らす。

しかし、最近では大学生活が楽しすぎて、現状が楽すぎて、少し依存している自分を感じる。同時に、そう遠くない将来に自分の所属するコミュニティ、このぬるま湯から脱却しなければならないことに対する焦燥感を抱いている。

新しいものを手に入れたならば、それがもたらす現在の喜びと、それを失う未来の悲しみを覚悟しなければならない。

時間という概念が嫌いだ。





posted by サカつく at 23:59| Comment(11) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月28日

ゆるキャラになりたい

ごぶさたもいいところです。僕です。

最近はアルバイトを始めたこともあり中々ハードな日々が続いています。

働いては怒られて、働いてはコップ割って、働いては無駄に遅刻だけはせず。取り柄真面目さだけか! もう辞めたいです。

潜在的なレベルでの社会不適合者というのもいるんだなと実感する今日この頃です。でも前にも述べましたが下には下がいるのでね。荒れた心を落ち着かせるために一つ見下しておきます。

カスが! おっと、僕より一レベル上の彼からの罵声が届きましたよ。

それはさておき、このブログを読まれている皆さまはきっと極まった賢人でしょうから、お気になさらずに、しゃかりきに働いて下さい。働くというのは何も、汗を流したり、給料を得ることばかりではないと思います。

自分に誇りを持って生きている人は美しい。でも傲慢は嫌い。
サカつくでした。





posted by サカつく at 13:56| Comment(15) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

花粉飛びすぎ

小説を書くとき、僕は真実の追求者でありたいと思います。だからといって、常に真実の提供者でありたいと思うわけではないのですが、偽りを書くにしても自覚していたい。

これは論理学的なニュアンスにおいての真実です。ようするに、それが僕らが宇宙の法則に矛盾しないかどうかを探るのです。

自分の中でひたすら議論を重ねた末に答えを見つけると、その達成感はやばいです。まるで世界を掌握した気分になる。

逆にいえば、偽りを書くのが恐ろしい。人間だから、という言いわけを己に当てはめられるほど、自分を見限れないのです。

自分の限界を知る、と言いますが、その根拠はどこにあるのでしょうか。感覚の類は絶対を保証しませんよ。

どうやったらこれ以上は絶対に成長しないと論理的に説明できるのでしょか?

己の限界を知れない限りは、設定しているに過ぎないのではないでしょうか?

これもまた一つの真実ではないでしょうか。


posted by サカつく at 01:43| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

明日を夢見る人間信者

今回は去年の今頃に去年の夏ごろまでに仕上げてやる、と意気込んでいた小説の事に関してです。もちろん書いてます。ただ、なかなか進まないというのが正直な所。頑張ってる証として、その一部分を抜粋してここに掲載したいと思います。

以下本文前の説明。

自己愛を求める車いすの少年―幸治―は重度の褥創(床ずれ)を患ったが、彼は生まれつき血流が悪いために、薬の投与による回復が困難であり、手術により右足を失うことになった。その後、話の流れの中で、プラス価値+マイナス価値=好悪とその度合であるという、愛の方程式(単純化モデル)の存在を主人公と幸治が互いに確認する。


以下は幸治と主人公の会話、つまり小説本文。

「俺はもう絶対に自分のことを愛せない。この先、ずっと自分をさけずみ続けるんだ」
「絶対て言葉、嫌いだったよね?」
「つまり、さっきの方程式には前提条件があるんだよ。マイナスの値が定数Xの値を超えた時、解答はマイナスで決する。プラス価値+マイナス価値の愛の方程式はマイナスの値が定数エックスの値未満の時に初めて適応されるもの、とも言い換えられる。逆もしかりだが」
「素朴な疑問なんだけど、その条件式のプラスパターンは成立しないのはどうして? 矛盾するからっての無しで」
「俺は自分を殺しにくる人間を愛せないが、俺を救う人間を絶対に愛するとは言い切れない」
「加算率が違うだけでしょ。あとは想像力の問題。たとえば、それまでに幸治の命を100回救ってるとしたら?」
私は自分の人差指でこめかみをコンコンと叩いた。こういうのは間違いなく柄じゃないと思う。
「それともう一つ」
幸治が無反応なので続けた。
「相手に対する評価って機械のスイッチみたいにオンオフできるものじゃないでしょ。プラス価値もマイナス価値も加算されうる。そうすると、ほら、幸治の醜さを超える好意も築かれうるじゃない。だからさっきの条件式はやっぱりおかしい、よ」
よ、をちょっとおどけて言ってみる。和め。
「……さっきの条件は無しだ。だが、醜さの値が無限大だとか、常にプラス値を凌ぐマイナス値をとるとかはあるだろ」
「幸治の方程式の中には、特殊な要素が存在するんだね。ここでも繰り返しになるけど、まったく同じことをプラス価値にもいえるんじゃないかな? 言えない理由が見当たらないよね。そうなると盾と矛」
「……分析なんかどうでもいい。重要なのは俺の醜さが絶対に愛することできないという事実だ」
これは絶望だ。
「根拠なき事実はなんとやら」
「根拠はべつにあんだよ。さっきのはメカニズムを説明しようとして失敗しただけだ」
「じゃあ何? 目撃でもした?」
「感覚だよ! これは他人に否定できるものじゃない」
「感覚は否定しない。代わりにその不確実性を指摘する。もうわかったよ。ただの逃避。幸治は自分を諦めて楽になりたいだけなんだね」
鏡を前にしているかのように、不快。
「紅の豚やシュレッグをみらないなよ」
「あいつらは五体満足で、この先劣化しない」
「幸治が右指だけになっても、なでてあげるけど」
「お前の同情や使命感だって無尽蔵じゃない。やがては真代みたいに、俺を誤魔化すか、あるいは、マイナス価値に飲み込まれるか、だ」
「そうだね。女々しいね。その分内面で埋め合わせよう! とか言えないんだもんね。どんだけ受け身の姿勢だよ。自分で補う努力しろよ。諦めてんなよ気色悪い。人の行動が内面を決めるって言うなら、そこには上限はないようなもんじゃん。毎日新しい種類の花束をちょうだいよ。種類尽きたら、遺伝子改良して新しい花生み出してよ。飽きさせないぐらいできんでしょ。そしたら100日毎に感動してあげるよ。ただ怖いね。実は制約あるね。それは時間。ほらこうしてる間にも貴方は親指に近づいていく。それなのに心は劣化。時間がないの。時間がないの。幸治が親指になっちゃうの。めそめそしてる暇があったら自分みがけよナルシスト!」
しばらくにらみ合った視線は幸治から先に下ろされた。室内が静寂に包まれる。
「もうほんとに黙れよ」
「絶望なんか……論破してやる」
時計の長針が刻む音だけが、時間が進んでいることの頼りだった。
「もしかして……」
幸治がもう一度私の目を見る。今度の眼差しは穏やかだ。
「なに?」
「濡れて……る? いやあそこが……」
幸治の喉襤の音が鳴り響いた。
「濡れてない」
「いやね、なんか瞳の奥がしっとりしてたから、ね」
「……泣いてない」
幸治は上目づかいで言った。
「今、卑猥な発想した? あ、泣いた」
まーちゃん、こいつクズだよ。



「女の子を泣かしたのは誉められないが、俺のSっぷりはもはやセクシーだから、イケメンポイント的にはプラマイゼロかな。いやごめん。まさか泣くとは。ほんとに興奮した」
ティッシュで目と鼻を拭って、小さく咳払いを入れてから話した。
「疲れた」
「諦める理由を奪ってくれてありがとう」
「疲れたって」
「たとえ俺の容姿がテラ醜くくなっても、ペタイケてる心を持てばいい」
「よくわかんないけど、いいんじゃない?」
「そのペタが見えてきたんだよ、凍り姫」
貧乳だからなんだというのか。

それから少し、たわいもない話をして、お互い喋りつかれて静かになってから、ふいに悲劇の俺タイムは終わり、と幸治が言った。
「自分諦めは、私の専売特許なのに」
幸治はなんだよそれ、とはにかんだ。
「コンプレックス持ちって論理性を投げ出して絶望する。怖いよね」
「お前はぜぶ―」
と、幸治は珍しく噛むと、自分の頬を軽くはたいてから簡潔に言いなおした。
「お前は?」
「頭に感情がついてこないのが女の子だから。駄目だよ幸治は」
「ちんこが退化しすぎて! ちんこが退化しすぎて!」
そして私は病院を後にした。明日もくるからと言うと、一日開けてきてほしいと言われたので頷いた。なにやらじっくり考え事をしたいらしかった。

今回は以上です。急にこの部分だけを切り抜かれて提示されてもわけわからん、という感じだと思いますが、僕の努力は皆さんに伝わったはずです。だからなんだ! とは言わない約束。

未完成のものであるためにその構成はほぼ会話文ですが、完成時には地の文がもうちょい増えると思います。まあ、この一連の流れを素直に採用するかどうかはわからないのですが。それではまた!

posted by サカつく at 02:17| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月30日

生きていることに感謝

死後の世界があるのかないのか、答えのない命題だなんていう人がいます。僕は信じてないんですよ。神様もいないと思ってます。

その根拠は? と聞かれれば、証明がなされていないからと答えます。こういった答えに過剰反応する人は沢山いるでしょうが、じゃあ実は僕が神なんだといったらどうですか? 証明しろっていうでしょう。それとも傲慢だとか騒いで、論点のずれた聖戦へ持ち込みますかね。そんなの怖いからすぐに謝りますよ。

恐れながら、僕が神である可能性はゼロじゃない。でも多分違いますよね。神様の定義にもよるんでしょうが。僕らの想像できる事象は全て起こりうるんだ、だから、なんでも否定しちゃいけないよ。なんて理屈じゃ、この世の真実と嘘が一体化してしまう。嘘つきの僕が得をする。

人の行く末が無だとして、僕らはなんとも恐ろしい所へ向かって生きているのですね。僕は生と死にも特別な意味があるとは考えていません。世の中の仕組みがそうだから、僕らは発生し消滅する。地球にとっても宇宙にとっても僕らは特別じゃないのです。大いなる意思をもとめる気持ちはわかりますが、証明してくんなきゃ信じられない。

僕は無が怖い。思考することで生きていることを立証している。だから、無が怖い。無になる瞬間までは、無になることをおびえ続けます。

本気で宗教に依存する人をどこかうらやましく思います。僕も死ぬ三日前には帰依しようかな。理屈屋は門前払いかな。

実は10歳以降の僕の人生は全て夢だった。実は僕の卑劣な行為の数々は、天界の価値観においては善行とされる。明日魔法が使えるようになる。明日死ぬ。明後日生き返る。神様はいる。死後の世界がある。

うは! 

死後の世界は信じていないのに幽霊は怖いサカつくでした。
posted by サカつく at 04:58| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

メリクリです。

ようやく冬休みに入ったのでブログ更新します。

世間でも騒がれていると思いますが、FF13。僕も買いました。そして、今さっきエンディング見ました。

150万本以上売れているそうなので、広範囲な話題としてとりあげます。というわけで、レビュー。

えー10点満点で評価するなら、7点ですね。

詳細を書くと、ゲームシステムが8点。映像クオリティー9点。そして一番大切なストーリーは大目に見て5点です。

あのシナリオは酷い。作ったやつ才能ないですね。そいつはゲーム業界がニッチだった時代に滑り込んだ輩でしょうか。中学生でももっとましなの考えるわ! て感じです。具体的に否定してやります!

まず、キャラ立ちが悪い。そして、霧がかった人格から放たれる寒い科白の応酬。また、作中に存在するあらゆる動機が理解不能。なんで、そこで立ち直ったの? なんで今の今までそんな単純なことに気付かなかったの? 生きてて恥ずかしくない?

特に、アイスクリームみたいな名前の女はやばいです。彼女の言葉の選び方はある意味秀逸です。モデルになった人がいたら自重してから自嘲すべきです。具体的に言うと、自分を囲む世界に陶酔しきっている所。そのせいで科白嘔吐。訴えかけ上手なせいで、語尾が〜〜〜だよ。〜〜〜だ! の点がうざいうざい。

言葉につられてキャラの動作もいちいち大げさ。というかこの世界が総じて仰々しい。リアル志向の映像を据えるなら、物語や、その人物たちのたち振る舞いも、ある程度人間らしくあるべきでしょう。いちいち手を動かすなよ。どんだけ表現力あんだよ。躁鬱か。社会は甘くないぞ。なめんな。今回のFFはアニメ調の映像で作られるべきでした。

ゲーム業界のシナリオ部門にだけは未だ隙間風が吹いているようです。
いっそシナリオ制作をプロの作家に委託するか(そういったケースもあることはあるようですが、作家さんからは副業的な扱いを受けるようですね)、賞などの能力を選別する場を設けるべきですね。部門間差別されない社内からの生え抜きが多すぎるのではないでしょうか。

こういった体質を改善しなきゃ、いつまでも、映画や小説のような「文化」にまでは発展しません。

平等目指して、いい点についても語ります。映像は本当に綺麗です。先にPS3のメタルギアをやっちゃうと、あんまり驚かないかもしれませんが。まあ、そこはどっちも素晴らしいということで。

演出面ではメタルギアよりもやはりFFのほうが上かな。見せ方が上手でした。戦闘の難易度はマゾスティックな方にはお勧めです。主人公が気づいたら死んでいます。しかし、従来のRPGの戦闘よりも遥かにスピーディーでアクロバティックな戦闘が、体感的に楽しめるので、総合的にはいい部類に入るのではないでしょうか。

また、FFですから、かなりの人数がプロジェクトに関わっているようで、実際数の論理が効いていて、疎かな部分や不親切な所は少ないです。青臭さがないといったところですね。

とまあ、レビューはこんな所ですね。これから買おうと思ってる方に言えることは「貴方は裏切られないでしょう」これに尽きます。

いつか、自分も作る側でゲームを楽しみたいなと思う、イブとクリスマスを股にかけFFクリアした僕でした。








posted by サカつく at 08:06| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

躁鬱じゃないし

久方ぶりです。突然ですが、多分、僕には孤独癖があります。

といっても、寂しさは感じますし、群れがメジャーなこの世界で、一人でいる勇気もないので、人に歩み寄ります。

自分でいうのもなんですが、友人も所属しているコミュニティも多いです。ですが、僕は心から楽しいと思う瞬間は少ないです。安らぎの自覚に至っては皆無です。

誰と居ても、どんなに笑い合っていても、ふと居心地の悪さを覚える時がある。そして、一人の時間を渇望します。

余計な思考が素敵な時間をどす黒く染め上げます。それを人に悟られる事はほとんどありませんが。

一人、僕には絶対的な親友がいます。なにかと移り気な奴ですが、そいつと居る間だけは、あまり余計な事を考えずに、笑うことができます。

でも、そいつにすら自分から連絡を取ることは無いです。嫌な言い方になりますが、そんな親友ですら、やはり、他人。対面接触は邪悪な思考を生み出します。

僕は、他の誰よりも自分が好きなのかもしれません。自分だけは許せるから、自分だけは認められるから、自分にだけは嫉妬せずにいられるから。

はっきり言いますが、僕は基本的には自分が優しい人間だと自負しています。しかし、時に、たとえば他人を観察するにあたっては、酷く残酷になります。

誰も赦せないし、許せない。認められるのは唯一自分だけなのでしょう。傲慢ですね。

そんなことを考えているともうこんな時間。哀しいね。

こびりついて剥がれない仮面のおかげで、明日も友達が増えるのでしょうか。楽しいね。

世の中には楽しむっていう才能もあるということを、どうか忘れないでください。それができない奴もいるんですよ。

努力しろよって思いますか? 

してるって♪ 実んないだけ♪

いや、病んでないよ!!!! 20年間付き合ってきた性質だから、余裕だよ!!!!!

明日寝坊したくないサカつくでした。





posted by サカつく at 02:48| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

田舎道を走ったよ

免許合宿で軟禁状態にありました。で、今に至ります。

すでに削除しましたが、コメント欄が凄いことになってました笑 ドエロかって。

えー今後もこのブログの微かな灯を見守って下さい。そう簡単に投げ出しませんよ! 

今回はとりあえず報告まで。

小説だって書いてますよ!
posted by サカつく at 13:33| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

月一かって。

さて、何を書こうかな。

とりあえず、今書いている小説の一章をブログに載せてみます。

深い意味はありません。改行は適当ですし、誤字もあります。又、あくまでも未完成の小説なので、今後大きく書きなおす可能性もあります。その辺はご了承下さい。以下は小説の本文になります。


美辞麗句を並べるのは好きじゃない。特にあいつにだけはそれをしたくない。かといってかける言葉はみつからずじまい。結局、流れに身を委ねようと結論づけた。

清潔な個室病棟を進み、病室のドアノブをゆっくりと回し、ドアを腕一本分ほど開けたところで、青いパーカーをはおった見覚えのある横面が映り、更に生ごみのような異臭がほのかに香った。病臭というやつなのだろう。
かつてのそれとは質は違えども、その据えた匂いに辛い記憶が喚起され、私は先に進むのを躊躇した。窓から差し込む一筋の陽光は幸治の青い胴体を照らし出し、彼はその温かみに、腕を伸ばしている。顔と、腕以外の部分は、その表面を斑点の天井と垂直を保っており、そこから、彼の体の不自由さを印象付けられた。
顔が伸ばしたゴムの反動めいて、強制的な勢いで正面を向くに戻ると、乞うようなその表情が覗け、私はそれを見てはいけないのだと悟り、一度ドアを閉めてから、次にはノックした。
間を開けてから、ドアノブをひねり、勢いよくドアを開いた。室内には、思わず顔をしかめてしまうほどの病臭が立ち込めており、窓から降り注いでいた陽光は、いずこか、幸治の腕は、彼の後頭部で組まれていた。
挨拶の代りに、私はお見舞いの品である、大ぶりのマスクメロンを彼に掲げて見せる。幸治は、それをくすんだ眼差しで見つめると、シンメトリーな面で微笑した。私はひどく傷ついた。


南国系を中心に構成された果物の山の脇から果物ナイフを取り、メロンを小分けしていると、幸治はしぼりだしたような声で、臭くて悪いねと言った。
例え本人が動けなくとも、排便排尿は彼のお母さんが世話しているだろうし、匂いの質もそれとは違う。
最初はこの匂いの原因が何なのかと疑問に思っていたけど、幸治の足元を横切る時に匂いが一層強くなったことから、壊疽が原因なのだと、一人で合点した。
小鼻をつまみ、心臓を震わせながら、鼻がもげそうと言うと、ごめんあそばせ、と幸治は返してきた。彼に個室が与えられた理由を洋ちゃんが言い渋った理由がわかった。
「俺もしんどいのよ。頼むよ理恵。窓を開けてくれ」
私は言われるがまま、スムーズに横に滑る窓を七割ほど開けた。
果物の山の中では、バナナの一つが黒く変色していた。それに異臭がかぶさり、腐りかけた幸治の足が連想されると、私は吐き気を催すほど、気持ちが悪くなった。
「俺と臭素は腐れ縁かな」
私は、幸治が洋ちゃんにも似たようなことを言ったんじゃないかと心配になった。
「お母さんと、洋ちゃんに当たり散らしたみたいだね。らしくもない」
幸治は額に手をあてながら
「そうなんだよ洋子にまで怒鳴っちゃったんだよね、こりゃ大失態だ・・・ねえ、理恵?」
一言返事を入れながらも、視線はメロンに集中した。出来るだけゆっくり切り分けようと思っていた。
「俺の右足、なくなっちゃうんだよ」
「聞いたよ」
「ついてるだけましだったのに。ああ、まさに暗澹」
「そんな悲劇な自分が大好きなんでしょ、幸治は」
「可哀想な自分は、元気な理恵の次に好きだよ」
目を背けるのは違う、と私はおそるおそる幸治の方を向き、すぐにそのことを後悔した。
「嘘だよ。顔、ひどいことになってる」
かつて光をたたえた眼差しは、死んだ魚の目にとってかわっていた。
生ゴミ臭いと感じたのを思い出した。
「あれ、顔には自信があったんだけどな」
開いた窓から、吹き抜ける風が私の前髪を撫でる。空気が循環したのか、鼻が慣れたのか、感じる異臭がはだいぶ薄らいでいた。
「私が会いに来たのは末期のナルシストだよ。病人じゃない」
「わかってる」
幸治は枕を持ち上げ顔に押し付けた。それと、ほぼ同時に、再び、一筋の白光が幸治の胴体を照らし出し、空間におびただしい埃を出現させた。
自分のビニール鞄から紙皿とプラスチックフォークを取り出すと、一口サイズに小分けしたメロンを適当に盛った。
私は光線を避けるように出口まで歩き、静かにドアを開閉した。私の手には黒ずんだバナナが握られていた。幸治の側には置いておきたくなかった。

細長い廊下を少し歩くと、母親に寄り添いながら歩く洋ちゃんが通りすがった。
彼女は私に気づていないようなので、私は洋ちゃんのお母さんと会釈をかわしてすと、足早に通り去った。しばらく歩いてから振りむき、洋ちゃんが見えなくなったことを確認してから、静かに泣いた。



病院の帰り道、人通りの少ない河川敷を歩きながら、沈みつつある太陽を眺めた。色合いからすれば、もう夕日だった。
あの時の幸治は乞食にさえ見えた。誰ひとり、望まない瞬間だった。
脳裏に焼きついた光景は彼の匂いを伴って、時間を追うごとに鮮明なっていくようだ。
私は怒りにも似た感情をすげない夕日にぶつけていた。
「お前は何様だよ」
吠えるのとはちょっと違う、私は叫んだんだと思う。
つむじのあたりに、冷たさを感じ、反射的に上を仰いだ。
ポツン、ポツンと涙雨が落ちていた。キャンパスに青絵具の原液をでたらめに押し付けたような、いかにも頭の悪そうに晴々した青空から、雨だなんて。傘はない。代わりに手には黒いバナナを持っている。捨てるタイミングがなかったんだ。
心象の壊疽が目に浮かぶ。何かに何かが侮辱されたような気がして、悔しくなり、私は潰さないように房の部分に持ち替えると、バナナを夕日に向かって思いっきり投げつけた。
それはブーメランのように自転しながら、小雨を切り進むと、雨音より少し大きな水音をたて、手前の川に落下した。風のない空間で、雨は規則的に、完全性を伴って、不完全な私たちを労わるかのように、やおらに落ちる。腕の筋肉を痛めて、やるせなくて、優しい雨足に強くなれと願った。


てな感じです。最近はサボり癖がついて困っています。テストも近いし、困ったものだ。
posted by サカつく at 22:07| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

懐かしい。

僕の存在を証明するためだけに更新します。

幸いにも、サークルは公認されましたが、今度は人が集まらないです。

特に女の子が入ってくれない。

宣伝のために、いっそここに、僕の通う大学名と、立ち上げたサークル名を暴露したいですが、そんなことは死んでもしません。

ああー何故、僕にはカリスマ性も勇気もないのだろう。

おたまじゃくしレベルからの問題でしょうね。

キャンパス内で、見ず知らずの女の子を勧誘するという行為は、もはや、ナンパです。

でもね、サークルの初練習日も迫っているので、文句ばかり言っているわけにもいかないのです。明日はナンパ、じゃなくて勧誘します。

ギャル怖ーて。

可愛い人に声かけれないって。

もう、ブログの信条も何もあったもんじゃありませんが、まあ、致し方なしです。

くそう、だりー。

お風呂入って、小説書いて、寝よう。


posted by サカつく at 00:52| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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